今さら聞けないRAIDレベル、どれを選べば良いですか?

RAID サーバー
RAID

RAID[Redundant Array of Inexpensive Disks]とは?

  RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)は、複数のハードディスクを組み合わせて、単一のハードディスクとして機能させるための技術です。これにより、データの冗長性やパフォーマンスを向上させることが可能になります。物理サーバの構築時には、ディスクの構成をどのように設定するかが重要な課題となります。この際、顧客のニーズに合わせて最適なRAIDレベルを選択することが求められます。
RAIDにはいくつかのレベル(種類)があり、それぞれ異なる特性を持っています。これらの特性を理解し、適切に活用することで、サーバのパフォーマンスやデータの安全性を最大限に引き出すことが可能です。以下に、主なRAIDレベルとその特性について詳しく説明します。これらの情報を参考に、開発に役立ててください。

主要なRAIDレベル(種類)のご紹介

注意:

  • 上記の説明は、一般的なRAIDレベルの特性についての概要を提供しています。しかし、製品によっては、これらの特性が異なる場合があります。したがって、製品を選択する際には、製品ベンダーに確認を行うことを強く推奨します。
  • RAIDレベルを選択する際には、必要なデータ保護レベル、読み書き速度、ストレージ容量、予算などの要素を総合的に考慮することが重要です。これらの要素をバランス良く考慮することで、最適なRAIDレベルを選択することが可能となります。
  • RAIDはデータの冗長性を確保し、データ損失を防ぐための有効な手段ですが、それ自体が万全の対応ではありません。したがって、バックアップは定期的に取得するようにしてください。

補足:
 名前が似ているため混同されやすいですが、RAID1+0とRAID0+1は全く異なるRAIDレベルです。それぞれの構成と特性には以下のような違いがあります。これらの違いを理解し、適切なRAIDレベルを選択することが重要です。

RAID1+0[RAID10]:
 RAID1構成になっているハードディスクを複数台使用し、その上でRAID0構成にします。
RAID1+0の場合、1つのミラーセット[RAID1]内のどれか1つディスクが故障しても、他のディスクでデータを保持しているため、データは失われません。

RAID0+1:
 RAID0構成になっているハードディスクを複数台使用し、その上でRAID1構成にします。
RAID0+1の場合、1つのストライプセット[RAID0]内のどれか1つディスクが故障すると、そのストライプセット全体が利用できなくなります。

 RAID1+0は各ミラーセット内でディスクの故障に対する冗長性を持っているため、RAID1+0の方がRAID0+1よりも信頼性が高くなります。
例えば、RAID1+0はミラーセット[RAID1]のどちらか一つが故障しても、他のミラーセットがデータを保持しているため、データは失われません。
一方、RAID0+1では、ストライプセット[RAID0]内のどれか1つのディスクが故障すると、そのストライプセット全体が使用できなくなってしまいます。

まとめ

 皆さんが開発するシステムの信頼性や可用性の要件により、適切なRAIDレベルの選択は変わってきますが、私自身が過去に携わってきた開発プロジェクトでは、RAID5、6、10を使用してシステムを構築することが多かった印象です。
(私自身商用開発で、RAID2、3、4、0+1の構成を採用したサーバを見たことは一度もありません。)
各RAIDレベルがデータをディスクにどのように書き込むかを深く理解することは、顧客のニーズに最適なRAIDレベルを選択し、効率的なサーバ構築を行う上で非常に重要です。この理解を深めることで、システムのパフォーマンスと信頼性を最大限に引き出すことが可能となります。それぞれのRAIDレベルの特性を理解し、それを基に最適なRAIDレベルを選択し、サーバを構築することをお勧めします。

タイトルとURLをコピーしました