ping疎通が取れない原因と対処法

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ping疎通が取れない原因と対処法

 サーバの電源が入っているにも関わらず、ping疎通が取れないという相談を受けることがあります。「ping疎通は取れないけど、リモートデスクトップやSSHでのリモートログインはできるんです。」というもの。このような場合、まずはサーバのICMP設定が有効であるかを確認しましょう。

pingとは何か?

 pingは、ネットワーク上の他のデバイスに到達可能かどうかをテストするためのコマンドです。ICMPエコーリクエストを送信し、エコーリプライを受け取ることを期待して実行されます。これにより、ネットワークの接続性を診断することが可能になります。

ICMPがブロックされている場合の影響

 ICMPがブロックされている場合、pingコマンドは応答を受け取ることができません。ファイアウォールやセキュリティポリシーによってICMPパケットがフィルタリングされることが一般的な原因です。攻撃者がICMPを利用してネットワークをスキャンするのを防ぐため、多くの組織ではICMPを意図的にブロックしています。

対処法

 ping疎通が取れない時はファイアウォールの設定を確認しましょう。ファイアウォールがICMPをブロックしていないかを確認し、必要に応じて信頼できるホストからのICMPエコーリクエストのみを許可するように設定を変更します。
以下にWindowsServerとLinux(RedHat Enterprise Linux)のICMPの設定手順のリンクを掲載します。
※Microsoft社とRedHat社の公式サイトです。
WindowsServerのICMP有効手順
Linux(RedHat Enterprise Linux)のICMP有効手順

まとめ

 ping疎通ができない問題は、ICMPがブロックされていることが一般的な原因です。この問題を解決するためには、ファイアウォールの設定の確認やセキュリティポリシーの見直しが重要です。また、他の診断ツールを使用して問題の原因を特定することも有効です。ネットワークのトラブルシューティングは複雑な場合が多いですが、基本的な原則と手順を理解していれば、効率的に問題を解決することができます。

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